CREATOR
MESSAGE
「今まで何か夢中になったものはありますか?」
夫の家業・子育て・家庭、すべてにおいていっぱいいっぱいだった頃、医師に言われた言葉です。薬がないと眠れない日々の中、図工や美術が好きだった私は自分がつけたいピアスを作りTwitterに載せました。それが「Lily」のはじまりです。
20歳で結婚し、好きだった看護師の仕事を退職して夫の営む海苔養殖の仕事を一緒にしていました。初めの頃はやっていくうちに好きになるだろうと思っていましたが、気が付いたら鬱になっていました。
実家は遠く、友達はまだ学生、同居の悩みや家業の相談など話せば話すほど自分がみじめな気持ちになり、気が付けば誰とも話さなくなっていました。休みたいと思っても眠れず、子育てと仕事と家事が毎日やってきてしだいに良くないことを考えるようになりました。
そんなとき医師にすすめられた「好きなことをする」
当時始めたTwitterにアクセサリーを載せたりしているうちに欲しいと言って下さる人がいて、思い切って販売することにしました。初めは趣味で売れたらうれしいな、くらいでしたが購入してくれたTwitterの友達が「私もいろいろあるけどゆりかちゃんが頑張ってるのを見て元気になった」と言ってくれたのです。うれしくてうれしくて、スマホを握りしめて泣いたのを覚えています。
「これを付けてゆりかちゃんを思い出しながら仕事頑張るね」
「今日このピアスすごく褒められたよ、ありがとう」
みんなにそう言ってもらえるのがうれしくて、趣味を自分の仕事にしたいと必死に勉強しました。当時はInstagramの使い方も分からず、「ストーリーってなに?」から友達に教えてもらいました。夫の仕事もしながら、空いた時間で必死に制作と勉強をした結果、Instagramのフォロワーが1年で1万人を超え、沢山の方に支えられて今に至ります。
おかげさまで病院に通うことなく、鬱の症状もありません。今では夫もアクセサリーの制作を「仕事」として応援してくれています。友達をはじめSNSを通してたくさんの方に励まして頂き、本当に感謝しています。商品の感想から何気ないコメントまでいつも元気をもらっています。こんな私でも誰かの「一歩」になること、たくさんの笑顔の瞬間にLilyが皆さんのそばにいれるとうれしいです。